タギングサポートとIMEの関係

とはいえ,論文を書いていると参考文献を料理するよりも,自分がSBMやその他ツールを使っているうちに気になって,書き留めたいことが出てくる.
今日はそのひとつについて.
SBMにおいてタギングサポート機能は必要不可欠なのは言を待たない(はず).
タギングサポートの肝は当然これまで使ったタグと他ユーザの使用タグの一覧だが,これを使いこなすうちに健全じゃない方向で影響を受けていると思い始めた.
私のメインユースSBMはてなブックマークだが,コメント欄で"["と文字を入力すると候補が表示され,インクリメンタルで絞り込まれていく.
しかしこれが全てのタグ候補で機能するわけじゃない.これははてなの機能のせいじゃないのだが(っていうかIMEのせいだ),アルファベットのタグじゃないとこの機能は有効に使えない.
用いるタグの種類が増え,全ての既使用タグの中から目を凝らして選び出すのがいかんせん面倒くさくなってきた.
ところがアルファベットのタグはすいすいとコメント欄の中で文字入力すると候補が表示される.
私は今日,「企業戦略」というタグを"strategy"に変更した.本当は前者の方が表す範囲が狭いので適切だと思うのだが,タグ付けが面倒くさいのだから仕方がない.
こういった要素でソーシャルタギングにおける使用語彙の傾向が変わっていくのは,本当はよくないよな,とも思う.

ついでに言えば,この問題は日本語を用いるか否かなのだから,英語圏サービスと日本語サービスとでできるタグ集合の傾向が異なってくるのではないかという危惧にもつながる.ソーシャルタギングというメタデータ付与形態って,厳密さを求めるなら端からアルファベットオンリーにした方がいいのであろうか.
研究者だけが使う,とかいうならこんな仕様でも大丈夫なのだろうか,,,,