開かれた社会とその敵
8月くらいからずっと読み続けてきた大著、上下巻をようやく読了。
- 作者: カール・ライムント・ポパー,内田詔夫,小河原誠
- 出版社/メーカー: 未来社
- 発売日: 1980/01/01
- メディア: 単行本
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ソ連崩壊から幾年もたった現在第、2部の社会主義批判よりも、1部のプラトン批判の方が面白く読めましたな。
でも、ここは引用しておかねばと思ったのは第二部の第19章:社会革命の中の一節。
「これからの人々が行うことを見よ。彼らはそれを民主主義と呼ぶのだ。彼らはそれを自由と平等と名づけるのだ!清算日にそれを想いだすがいい」(清算日という語は、投票日を指すのかもしれないし、革命の日を指すのかもしれない両義的な語である)。この敵方を露出させるという政策が、民主主義的な方策にまで拡張されるならば、それは破滅を招かざるをえない。
これ、ブロゴスフィアにも大いに適用されるべき危惧ではありませんか。