開かれた社会とその敵

8月くらいからずっと読み続けてきた大著、上下巻をようやく読了。

開かれた社会とその敵 第1部 プラトンの呪文

開かれた社会とその敵 第1部 プラトンの呪文

開かれた社会とその敵 第2部 予言の大潮

開かれた社会とその敵 第2部 予言の大潮

ソ連崩壊から幾年もたった現在第、2部の社会主義批判よりも、1部のプラトン批判の方が面白く読めましたな。

でも、ここは引用しておかねばと思ったのは第二部の第19章:社会革命の中の一節。

「これからの人々が行うことを見よ。彼らはそれを民主主義と呼ぶのだ。彼らはそれを自由と平等と名づけるのだ!清算日にそれを想いだすがいい」(清算日という語は、投票日を指すのかもしれないし、革命の日を指すのかもしれない両義的な語である)。この敵方を露出させるという政策が、民主主義的な方策にまで拡張されるならば、それは破滅を招かざるをえない。

これ、ブロゴスフィアにも大いに適用されるべき危惧ではありませんか。