比較制度分析に向けて(5) 第6章 政治ドメインにおける安定的均衡としての国家

ちなみにこのエントリは

比較制度分析に向けて 新装版 (叢書≪制度を考える≫)

比較制度分析に向けて 新装版 (叢書≪制度を考える≫)

の本のメモ書き、の続きです。

こっから先を読み進めるにあたり、頭の片隅においておかなければならないこと。

政府はそれ自体の目的を追求するが、民間主体との戦略的相互作用によって制約された戦略的プレイヤーであることを明示的に認識することによって、われわれは、それを慈善的な厚生最大化主体ないし潜在的に万能な社会工学者とみなす新古典派的な見解や、それを個人の権利を侵害する本質的に邪悪な存在とみなす超リバタリアン的(ultra-libertarian)な見解からの訣別を測ることになろう。

あれ、新古典派的な見解って政府を「慈善的な厚生最大化主体」or「潜在的に万能な社会工学者」と看做すものだったっけ???あれ?