マドンナの移籍はどれほどの深謀遠慮を含んでいるものなのか?
ちょっと必要があって、このシチュエーションに関する考察をしております。
このブログは研究に関する内容のみ置いている場所ですが、こういうところも思いっきり守備範囲(しかも現在進行形で)なので、お許しください。
さて、前エントリでコンテンツ流通のエコシステムが既存の大手コンテンツプロバイダ(言ってみればレコード会社)抜きで成立するものなのか、という点について考察を始めました。この点について、真っ先に検討しなくてはいけない事例を思い出しました。それは、マドンナがレコード会社からイベント会社への移籍です。
なぜか、それはマドンナ自身が2004年まで彼女自身が立ち上げたレーベル、マーヴェリックを所有していたからです。このマーヴェリックからはアラニス・モリセット、ミシェル・ブランチ、プロディジーなどを排出。いわば、彼女自身が既存のコンテンツプロバイダが依拠してきたエコシステムの全貌を把握しているからです。
ただし、このマーヴェリックレーベルは2004年に裁判沙汰を経てワーナーミュージックに売却され、彼女自身はレーベル運営から離れます。*1それから3年後、マドンナはワーナーから離れることになるわけで、この移籍の、そして移籍先の選定には、どこまでの深謀遠慮があってのものなのか、という部分に注目すべきなのでしょう。